畳が生んだ和の文化「茶の湯」
2021年12月3日にNHK総合で放映された「京コトはじめ」【和のしつらいの原点 京たたみ】からの引用です。
※「京コト+」のコーナーに畳工房ヨシオカが登場しました
畳と茶の湯の関わり
畳はお茶席の作法を支える役割も担っている。
茶室では、座る位置や道具の配置などに縁や畳の目が大切な目安となる。
手元が動きやすく道具同士が当たらない、客人から見て美しく見えるなど、全て道理をふまえている。
なつめと茶筅の間は畳の目3つくらい。
茶をたてた茶碗は、二つの縁から同じくらいの位置に置く。
美しく手を伸ばして置くことができる絶妙な配置になっている。
畳の上での立ち居振る舞いも決められている。敷居や縁は踏まない。
客人が座る場所は縁から16目。
このように、茶の湯の世界と畳は深い関わりがある。
玄関から入って、広間席、小間席と、一部屋一部屋異なるしつらえにし、
最後の小間席に一番いいものを納めてより特別感を持たせる。
人が入っていく導線を計算して空間を演出している。
知れば知るほど奥が深く、
畳屋は、神社、仏閣、古いお屋敷など、
お部屋のことを知って畳を納める深い見識が必要になる。