畳の歴史
2021年12月3日にNHK総合で放映された「京コトはじめ」【和のしつらいの原点 京たたみ】からの引用です。
※「京コト+」のコーナーに畳工房ヨシオカが登場しました
畳はどのように生まれ、発展してきたのか?
畳は、平安時代、厚みや大きさによって貴族の権威を表していた。
1300年前、敷物として書物に登場。
当時は、身分によって大きさや厚さなどが定められ、床全体に敷き詰めるのではなく、座る場所に置く特別なものだった。
京都の老舗の畳屋は、代々、天皇の即位に合わせて「玉座」を京都御所に納めてきた。
「玉座」の縁は【繧繝縁】うんげんべり。
赤を基調に錦で彩られた、最も格が高く、皇族が座る場所か神仏が祭られるところだけに使われる高貴な柄。
【大紋高麗縁】だいもんこうらいべり。
親王・大臣などが座るのに使われていた。
菊や雲の文様が織られている。
このような、畳は日本固有の文化であり、他には世界中のどこにもない。
畳があったが故に「座の文化」が生まれた。
座の上で生まれた日本文化が数多くある。
その代表的なものが茶の湯。
およそ400年前、茶の湯が流行し、畳を取り入れた住宅が人々の生活に欠かせないものになっていった。